「やめたい」と思って入るのに、「やめられる」ときには「やめたくない」

「肉体的にも精神的にもハードだと覚悟しているが、お金が必要だからやむに已まれぬ事情で働いている」こんな理由で働きだすお嬢様が実際多い風俗嬢。しかしネット上でこのようなとある相談が絶えないということを紳士のみなさまはご存知ですか？

【相談者：20代女性】

私は今、東京で風俗嬢をしています。19歳のときからはじめたので、かれこれ7年になります。その間、何回もやめようと思ったことがあるのですが、いまだにやめられません。どうしたらこの仕事をやめられますか？

参照元：マイナビニュース

「やむを得ぬ事情で働いているのにいざ卒業となったらやめられないってどういうことなんだ」そう思われる紳士の方は多いでしょう。筆者がこの質問を拝見した当初も「なんだこれは」と思ったものです。なぜ彼女たちは「やめるために」働いている風俗を、「やめられるのにやめない」のでしょうか。実はこれには深い理由があったのです。

風俗嬢は、「楽」な仕事でもある。

究極の接客業といわれるからには体力も気も遣うのはもちろん、妊娠や性病のリスクも背負う。これらの条件からは決して「楽」を連想できない風俗嬢ですが、なぜ彼女たちはこの過酷な条件を「楽」と表現するのでしょうか。その理由は風俗嬢というお仕事の「割の良さ」にあります。

一般的なデリヘルであっても、出勤ごとにコンスタントにお客様がつけば日給3万円も珍しくありません。たしかにお客様がゼロならお給料もゼロというシビアさもありますが、一般的なOLや派遣社員がほぼ毎日朝から晩まで働いても月収が20万円前後だと考えると、風俗嬢は”短時間で大金を得られる割のいい職業”に違いありません。

また、この”割の良さ”は金銭的な部分に留まりません。

• 少ない出勤日数でも稼げるため、その他の日は自由に遊べる
• 風俗業界では一般的な企業では業務のうちとされている多様な人間関係（上下関係・同期との関係・取引先の関係）への順応を必要とされない
• （お店にもよるが）スタッフさんや店長さんが、女性が気持ちよく働けるように比較的わがままにも対応してくれる
• 一般的な職業では一度退職すると転職先を見つけるのも難しいが、風俗であればお店を転々とするのも珍しくない

のように、一般的な企業で働くことには多くの制約がつきまといますが、風俗嬢になればこれらの制約の多くから解放されます。こういった自由さを「楽」と表現する風俗嬢も少なくありません。

風俗嬢は手軽に成功体験を得られる仕事でもある

風俗嬢がなかなか風俗を辞められない理由はその「楽」さだけではありません。風俗嬢というお仕事は、一般的な職業ではなかなか体感しにくい「やりがい」や「成功体験」を比較的身近に感じられます。こどういうことなのかわかりづらいという方もいらっしゃるでしょうからここで一例を見てみましょう。

大学3年の女です。以前もここで相談させていただきましたが、半年ほどデリヘルをやっていました。
その店のスタッフと付き合うことになったのでお店を辞めたのですが、デリヘルをやめてから心にぽっかり穴が開いたように毎日がとても空虚な感じがします。
辞めてからまだ1ヶ月も経っていませんが、その寂しさに耐えられなくなりまた違う業種の風俗を始めてしまいました。
仕事を始めるとやっと本来の自分に戻れたというか、自分らしくなれた気がしてすごく気分が楽になりました。

お店を辞めたときはもう二度と風俗には戻らず、普通の大学生としてまっとうな生活をしていこうと自分に約束しました。
彼とも真面目に付き合いたいと思ったので他の男性に体を開くこともやめようと決めました。

ですが、どうもこういう自分を売る仕事をしていないと、自分の価値が感じられないというか自分に自信がなくなってしまうのです。
気分もずっと憂鬱で性格も暗くなっていくし、人と接するのも億劫になります。
おそらく他人から認められる場がなくなってしまったことが原因だと思うのですが、新しい場を探そうにも普通のバイトでは何故か満足できないんです。(給料がというわけではなく)
私はどうしたらいいのでしょうか？

参照元：Yahoo!知恵袋より一部抜粋

風俗嬢はたしかに肉体も精神も酷使しますが、裏を返せばお客様と一対一で濃密な時間を過ごすお仕事ですから、お客様の”素の姿”を見られたり、お客様から面と向かって感謝されたりする仕事です。特に上記の例質問者のようにお嬢様自身の自己評価が低く、自身の存在価値に疑問を抱いている場合「自分はお客様に必要とされている」と確信できるといわれています。また、お客様の感謝がダイレクトにその日のお給料に反映されるといった点で、成功体験を味わえる仕事でもあるのです。

風俗は常識すら変える。

また、風俗嬢が風俗から抜けられない理由はお嬢様自身の考え方の変化も原因のひとつとしてあります。風俗業界によってさまざまな常識が書き換わってしまうのです。働き方、ライフスタイル、人間関係など様々な面で常識の改変は行われますが、特に代表的なものが「金銭感覚」です。

先の文章でご紹介した通り、風俗嬢は一般的な事務職や派遣社員よりもはるかに「割り良く」お金を稼げるお仕事ですが、実際のところ平均的な貯蓄額は一般的なOLと大差ないという現実をご存知ですか？（もちろん、計画的に貯金をしているお嬢様も多くいらっしゃいます。）つまり、風俗嬢としてはたらいているといつしか「浪費癖」が激しくなってしまいがちなのです。

1日で大金を手にできる風俗……メリットも大きいですが、それゆえに計画的な消費を心掛けなかったために金銭感覚が知らず知らずのうちに狂っていくという例を筆者も数多く知っています。

やはり風俗業界は「長居」するものではない

このようにやめるにやめられないという女性も多くいる風俗嬢ですが、結論としてやはり風俗業界は長居する場所ではないというのが高級デリヘル口コミランキングの見解です。

• 盛んに出勤したとしてもその日のお給料は「お客様がつくかつかないか」に大きく左右されるので、安定した給料は保証されない
  
• 「40の壁」と呼ばれる、実質的な年齢制限やタイムリミットがある
• 社会的信用がないため、引っ越しの審査や金融審査に落ちやすい

といったことももちろんありますが、「風俗業界自体からの客離れ」も原因の一つです。

これにより、多くの風俗店で競争が激化し、面接に合格できるラインもぐっと上がっています。さらに高級か格安かという価格の二極化も進行し、格安のお店では1人のお客様を相手しても3000円程度しかもらえないという時代が到来しているのです。近い将来、稼げる風俗嬢はさらに稼ぎ、そうでない一般的な風俗嬢は稼ぎにくくなるという風俗嬢の中でも二極化・格差社会が現実化することでしょう。

高級デリヘルの女性は「引き留められてもやめてしまう」

しかし、多くの風俗嬢が「風俗嬢をやめたくてもやめられない」という中、一方で一度やめると決めたらどれだけお店側から引き留められたとしてもすっぱり足を洗ってしまう非常に希少性の高い女性たちもいます。そんな女性たちが集まるのが高級デリヘルです。

• 働く上で明確な目標を持っている（ちなみにそれは面接でも深く聞かれる）
• 基本的に風俗嬢専門ではなく、ほかにしっかりした職業や肩書を持っており、あくまで期間限定の副業として風俗嬢をしている
• 単価が高いためお給料も高く、短い期間で目標を達成できる

というのが理由ではありますが、こういった女性と風俗でお遊びできることは大変希少価値の高いことなのです。普通の風俗ではなかなか会えない、そんな素人同然の女性と高級デリヘルであればお遊びできるのです。

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